客席の数だけ

夢がある

Defiled

 7/21、この舞台はわたしが矢田さんをホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド3/27公演ぶりに拝見する機会となりました。

まずこのことを書くのは人の人生をコンテンツ的消費をしてしまうように思えて大変躊躇われますが、それぐらい時間は経過しているという意味で事実を書くと、この3/27のホイッスルは三浦春馬さんが最後に板の上に立たれたステージでした。

そのときの、予期せぬ千秋楽でうろたえる客席にもっと戸惑っていただろうキャストの皆さんを代表して三浦くんが大変心を込めてご挨拶してくださったことを今でもよく覚えています。あの日はもちろん隣に見ず知らずの人ではありますが、おそらく生田絵梨花さんのファンであろう若い男性がいましたし、また逆の隣には姉妹で観劇しにきたであろう女性二人が座っていました。7/18TBS音楽の日で三浦くんのニュースが原因かはわかりませんが、生田さんが体調不良で歌えなかったことを叩いた人がいたという記事を見たりもしましたが、私の横に座っていたようなお金を払って足を運んで生田さんを見に来た人にそういった意見を持った人はいないのではないかと思います。どうか生田さんをはじめ、真面目にお仕事をされてる方に応援している人の気持ちがたくさん届いているといいなと外野ながら、彼女のお芝居を見る機会が重なる度に楽しみになっている身ながら、思いました。どうかゆっくり休んでください。

 

タイトルですが、Defiledという2017年ぶりに上演される舞台(朗読劇)に行きました。おおよそ4か月ぶりに好きな俳優さんのお芝居を見られるというのはこうも心が躍るものかと思いながら劇場へ向かいました。電車に長く乗るのも座席に長く座るのも久しぶりだったので家に帰るとすごく疲れていてすぐに眠ってしまいました。観劇とはこんなに体力を使うものだったのかと実感しつつ、やはり配信の電波にはのらない臨場感というものがあると思いました。

 

お話は図書館の本の管理カードの電子化に反対し、図書館を爆破しようとしているおそらく司書の男性とそれをなだめにきた中年の刑事の話です。他の方の回を拝見していないので詳しいところまでわかりませんが、かなり諷刺的内容であることは間違いありません。同時にアンデンティティなどについても考えさせられるものであります。この話が911以降にできたという成り立ちをみて何となく納得しました。(コロナ終息後にできるフィクションの話にもこうした一定の傾向が見られるようになるのではないかということもなんとなく思いました。)

 

ラストシーンで「テクノロジーなんて」と睨む推しが見られて大変良かったという安直な感想もあるのですが、やはり元気な姿を見られてよかったという気持ちの方が大きいです。直前に三浦くんのニュースがあったことやコロナ渦でも真面目にピアノを練習したり、体調を整えて過ごしていた推しの姿を思うと、今までの観劇体験とはまた少し違った有難いなという感覚が自分の中に生まれました。

どうかこれからも健康に、もし辞めたくなったら辞めてもいいんだよ、ということを思いました。自分の選択を自分でできる人だと思いますので(こういったファンの思い込みが本人を追い詰めてしまう部分もあるかもしれませんが…)信じていたいなと思います。特に怪しい動きがあるとかではなくファンの戯言ですのでスルーしてください…。

 

最後にというかこれが一番強調したい部分ではあるのですがDDDクロスシアターさんでは、入館前に検温(非接触)、チケットは電子(非接触)、消毒必須でした。さらに座席はかなり間隔を離されていて、最前列でも舞台からの飛沫はほぼほぼないような距離でした。普通に観劇するだけならだれとも触れ合うことなく、安全に観劇できる対策がとられていました。

どうか千秋楽まで無事に終われますように祈っております。